高齢者の居住環境を整備しよう!〜室温編〜
ご高齢になると、自律神経の働きが衰えるため、汗をかいたり震えたりして体温を調節する働きが弱くなります。
また、体感温度も、暑かったり寒かったりしても快適と感じてしまうこともあります。
そのため、快適な室温のお部屋で生活できるようにサポートすることが大切です。
人間は温度差が5度以上ある場所を行き来すると、体温調節する神経のバランスが崩れ、体調不良を起こす原因になります。
建物の内外、また居室と非居室の間に、5度以上温度差ができないように室温を管理すると良いでしょう。
暑い時期には、熱中症への備えが必要です。
ご高齢で熱中症となった方の6割が室内で発症しています。
室温28℃・湿度60%を目安にエアコンも利用しましょう。
湿度が低いと涼しく感じるため、除湿機能を活用することもできます。
寒い時期には、建物内での温度差によって血圧や脈拍に異常が起こるヒートショック対策が肝心です。
ご高齢の方がご自宅で亡くなった原因の4分の1がヒートショックによるものです。
トイレや浴室などの温度を17度を目安に暖房すると、身体への負担をかなり軽減することができます。