介護の心得
1.がんばりすぎない
最悪の事態は、介護疲れ
この先ずっと続く介護は、終わりの見えないトンネルのようです。
介護期間は、平均4年といわれています。始めからどこで息抜きするか?を、真剣に確保してからスタートしてください!
出来る事、出来ない事の区分け
食事の支度、世話は出来るけど、入浴、おむつの交換は出来そうもない・・・。
そうであれば、その出来ない事をカバーする体制を作るように、介護計画を立てればいいのです。
同居している家族の状況や人数、経済的な予算などを出して、ケアマネージャに投げかければいいのです。
2.介護認定申請をしておく
まずは地域の介護保険課に出向く
ハンコウと、入院中の病院名、または、かかりつけの病院名がわかっていれば、申請は即日受け付けてもらえます。
介護サービスは、申請した日から暫定的に利用可能です。 入院中でもなんでも、65歳以上の方のケガ・体調不良は、介護保険の申請をすぐに思い浮べるようにしてかまいません。
かかりつけの病院、主治医の把握
自分の親が、ふだんどこの病院に、何の病気の治療でかかっているのか、ふだんから知っておくと大変スムーズです。
介護申請するときも、救急車を呼ぶときも。介護計画を立てていくときも、現状に即したアドバイスを受ける事が容易になります。
3.本人の意思・希望を尊重する
施設介護と在宅介護について
本人が希望していない施設に、了解なく入れるようなことはやめましょう。 そのストレスで、一気に認知症が進んでしまった例をたくさん見てきました・・・
とても家では無理! と決め付けないで、本人がどうしたいのかをしっかり確認しましょう。 本人が元気なうちにそうした会話や意思表示をしておくといいですね。
プロの実力を信頼する
介護のスタッフさん、職員さん、介護に関わる人たちは、いろいろなケースを見てきています。 信頼してアドバイスを受けたいものです。
また、その人たちの技術や、考え方を、自分が向き合っている介護に当てはめていくと、本当に心身ともに楽になりますよ。
4.ケアマネージャーを探す
信頼できる方と出会うために
自分のお住まいの地域で、介護と向き合っている友人や知り合いに、まずは相談してみてください。
ケアマネージャーは、その資格を取るための実務経験が、医療系の看護士であったり、介護系の現場スタッフであったり、はたまたはり灸師であったりと、さまざまです。
さらには、女性と男性の違いもあります。若いのかベテランなのか、性格や考え方といった人間性の部分も、色濃く業務に現れます。お役所からのリストを元に、近くだから・・・と簡単に選んぶのは危険です。また、面談してみて、違和感を感じたら、遠慮せずに、他の方のお話も聞くようにしてください。
ケアマネージャーとは・・・
これからの介護において、どういった希望があって、その希望をかなえるために、どういったサービスを組み込み、予算内で抑えるか、そういった介護全体のプランを立てる人です。
永くお付き合いすることになりますし、家庭の事情、家族のしがらみまで理解して、お互いの信頼構築が求められます。
5.転ばぬ先の・・・ 環境整備をする
てすりの取り付け|住宅改修
例えば半身麻痺になって、自宅に戻るというとき、先回りして危険箇所にてすりをつける、危ない段差をなくしておく・・・。
といった整備はとても重要です。20万円までは9割の補助を受けて改修工事をすることが出来ます。いい機会ととらえて、家の中を親の目線で眺めて見てください。
便利な用品の準備|レンタルと購入
例えば車いすは、月々数百円でレンタルが可能です。ベッドや歩行補助用品もレンタルできます。必要な物を、必要な期間だけ、レンタルサービスを利用することは、かしこいサービス利用方法です。
トイレ用品やお風呂用品は、レンタル制度がない代わりに、購入した際に補助金をもらえるようになっています。1年間に10万円を上限に、9割補助があります。 介護用品のことは、用品専門相談員に必ず相談して、最大限の補助金、サービス利用を実現させてください。