MEIS とは、緊急時におけるお子様の医療情報の共有システムの事で、
厚生労働省が実証実験を済ませたうえで、先月から運用を開始した全国的な取り組みです。
(厚労省 https://www.mhlw.go.jp/content/12204500/000652672.pdf)
外出先での予期せぬ体調不良や、災害時や事故に遭遇した際に、全国の医師や医療機関が迅速に必要なお子様の状況を共有できるようにするためのシステムで、千葉県も積極的に告知と運用を進めています。
(千葉県ホームページ https://www.pref.chiba.lg.jp/shoji/ikea/ikeatuuti.html)
このシステムに登録する情報は、
1.お子様の基本情報 | 血液型・緊急連絡先からアレルギーの有無、 病気や障がいの状態や常備薬の種類、 お子様や家族の願いや意向といったもの |
2.ケアの情報・記録 | 日々のケア記録、直近の検査の結果や情報、 発作時の状態や対処の方法、 取り入れて欲しい姿勢などを画像で載せる事も可能 |
3.診療記録や機器 | これは主に主治医に情報入力をしてもらい、 将来的には電子カルテとの連携や処置時の留意点、 使用医療機器の詳細を登録 |
4.救急サマリー作成 | お子様とそのご家族、そして主治医が相談の上設定するサマリーで、 A4用紙2枚程度にまとめあげるようになっている |
④の救急サマリーの作成まで出来ていると、万が一外出先での救急搬送時にも、搬送先病院がMEISシステムから 処置時の注意点を引き出せて役立てる事が出来るようになります。
申し込み・システム利用開始の方法ですが、
①MEIS のホームページにアクセスする。(https://meis.mhlw.go.jp/)
②申込書と同意書を印刷して必要事項を記入する。
③主治医にMEIS利用希望を申し出て、主治医情報を記入してもらう。
④MEIS運用事務局にメールまたは郵送で提出。
⑤メールでIDとパスワードが届くので、MEISシステムへログインする。
といった流れになります。
いろいろな試行錯誤と運用しながらの改正変更が必要でしょうが、少しでもご家族のみなさまの不安が少なくなり、安心が増すことになれば良いと思います。