ワンポイントアドバイス

エアマットと床ずれ防止マットレスの
選定基準

床ずれ防止マットレスよりもエアマットのほうが、
やはり除圧機能や床ずれ防止機能は高いのが一般的です。

なのですが、〝床ずれを防止するためだから…"と、安易にエアマットを入れてしまうのはちょっと待っていただきたいです!

エアマットのデメリットですが、

  1. 除圧優先なので、体の沈み込みが大きくなり、寝返り動作がしずらくなります。
  2. ベッド上で端座位の姿勢が不安定となり、車いすへの移乗が難しくなります。

よって、まだ寝返り動作がご自身で出来て、ベッドから離床して、車いすへ移乗したいというご要望があれば、まずは床ずれ防止マットレスにしてから様子を見る事をおすすめします。

お体の状態、動作レベルが低下してきて、〝やっぱりエアマットにした方が良いかなぁ"と、なった際には、ご遠慮なく私たちモナークケアにご連絡下さい。すぐに交換に伺います。

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車いすの選び方について

車いすには、大きく分けて自走式介助式の2つがあります。

  1. 自走式 … 後輪が大きく、ハンドリム(てすり)が付き、自分のウデで操作が出来る。
  2. 介助式 … 後輪が小さく、ハンドリムは無く、介助者がついて操作する。

自走式のほうが大きくて重たくなる傾向がありますから、頻繁に自動車の乗せ降ろしがあったり、スペースの狭い屋内で使う場合は介助式になることもあります。

しかし、スペースに問題がなく、本人が車いすを操作できるだけの状態なのであれば、なるべく自走式車いすを選ぶようにしたいものです。

理由ですが、

  1. 後輪が大きいので、段差の乗り越え操作がより楽に出来て、衝撃も少ない。
  2. やっぱり自分で向きたい方向に向きを変えることぐらいは気軽にしたいもの。

屋内で、ろうかの幅が気になる際は、ハンドリムを取ってあげてください。

それだけで10センチ近く幅が狭まります。屋内なら、直接タイヤを手で押してもそれほど気にならないでしょう。

車いすにもサイズがあります。

サイズで最もよく出てくるのが、〝座高と座幅"です。

座高の目安 身長160㎝まで … 自走式は 38~42㎝、介助式は 43㎝程度
身長170㎝以上 … 自走式は 42~46㎝、介助式は 46㎝程度
座幅の目安 標準的な体格の場合 … 38~40㎝、
大きい体格の場合 … 42㎝以上

この他に、座面にクッションを敷いた場合、クッションの厚みによる足し算をする必要が出てきます。主に座高において影響が出ますので、厚手のクッションを敷いた際には車いすの座高を下げる調整が必要になりますのでお気を付けくださいね!

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住宅改修てすり取り付けと、
レンタル用具てすり設置について

  1. 住宅改修でのてすり取り付けの長所
    1. 壁面の、付けたい位置(高さや角度)に付けたいように付けられる。
    2. てすり取り付け場所の床や足元には、何もなくクリアなスペースが確保される。
    3. インテリア性、見た目がスッキリとして、スマートである。
  2. レンタル用具での手すり設置の長所
    1. おためし利用が可能なので、気軽に設置して動作検証が出来る。
    2. 身体状況に合わせて位置の変更や形状の交換が出来る。
    3. 必要がなくなったら、レンタル終了として返却してしまえば簡単に原状復帰できる。

賃貸契約の住居や公団などでは、まずレンタル用具での手配がおすすめですね。

レンタル用具でのてすりは、土台のあるタイプだと思わぬ引っ掛かりが出来てしまい、つまずきや足先のケガに繋がることがあるので、十分に注意して下さいね!

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つえや歩行器における
“最適なグリップ位置”について

人によって、身長や腕の長さ、歩き方や姿勢は違いますね。

ですから、杖の長さや歩行器のグリップの高さは人それぞれに違ってきます。

一般的に目安になる最適なグリップ位置ですが、

  1. 直立した際の、腰骨上部(ウエストのすぐ下の出っ張った骨)あたりが目安です。
  • 身長 150cm の場合 … グリップ上部から杖の先までが65cm前後
  • 身長 170cm の場合 … グリップ上部から杖の先までが85cm前後

ただし、ここから調整が必要で、腰の曲がった方の場合は、もっと低くなるでしょうし、とても足の長い(腰の位置が高い)方の場合は、高めに調整が必要でしょう。

モナークケアのスタッフと相談の上、本人に合わせながら決めていきましょう!

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知っておくと役に立つかも…

◆介護保険での福祉用具レンタル・購入の特例措置

  1. 軽度介護状態でもベッド・車いすはレンタルできる場合があります。

    介護度が比較的軽度『要支援1・2、要介護1』の場合、原則として電動ベッドや車いすのレンタルは認められません。

    ですが、介護度が軽度であっても、かかりつけ医師からの指示や許可があれば、介護保険適用のレンタルで利用することが出来る場合があります。

    これは『例外給付』という特例措置で、ご担当のケアマネジャーさんとかかりつけ医師との連携が必要となりますので、生活に苦労しているような軽度介護状態の皆様は、ぜひ一度ご相談してみて下さい。

  2. シャワーチェアやポータブルトイレは、買い替えが出来ます。

    特定福祉用具購入の補助を受けて購入した用品でも、一定の要件を満たすと買い替えが出来ます。

    1. 購入してから5年以上経った場合
    2. 購入した時と現在とで、利用者の身体的・動作的差異が大きく生じている時には、たとえ購入から数カ月しか経っていなくても、新機種を購入することが出来るのです。

◆より快適に・より負担が少なく… 今後注目の介護関連用品たち

  1. 介助する方の動作を補助して、腰への負担を軽減する『介護スーツ』

    少し前まではごく一部の高齢者施設でしかお目見えすることが無かった介護スーツですが、メーカーサイドの開発が進んできて、コストダウンと軽量化が進み、一般家庭ユーザーにも十分に手の届く商品となってまいりました。

  2. 手を汚すことなく、汚物の処理が出来る『ラップオン機能搭載ポータブルトイレ』

    このポータブルトイレは、排泄後に、リモコンの作動ボタンを押すだけで、汚物を凝固剤で固めてから密閉ラップ処理をしてくれます。

    自分の汚物を見られたくないご本人への配慮や、トイレバケツを洗って消毒してといった介助者の負担軽減と衛生面での安心感が期待できます。

  3. 電動3輪自転車

    電動車いすや電動4輪カートといった介護保険適用の用具では無いのですが、2輪の自転車が危なっかしくなってきたケースではとても心強い用品です。

    購入以外にも、月ごとのレンタル利用も可能ですので、お気軽にお試ししてみてはいかがでしょうか。

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介護保険とは別枠の"障がい者給付制度"

使える場合があります。

障がい者給付制度とは、障がい者手帳が交付されている方々が対象となります。

例えば、肺や気管などの呼吸器の病気で、正常な呼吸に支障をきたしている際に、医師の診断書に基づいて、"この方は呼吸機能に障がいがありますから、援助が必要ですよ"と対外的に証明するために「呼吸機能障害○○級」と明記された手帳が交付されます。

下肢機能についてや、脳機能、精神的疾患などについての状況にも、各々認定がなされます。

この障がい認定(障がい者手帳の交付)には、年齢の区別はおおよそありませんから、高齢者でも受けることが出来ます。

障がい者給付制度の中には、例をあげると

  1. 特殊寝台(電動ベッド)の購入時、最大159,200円の給付金
  2. たん吸引器の購入時、最大56,400円の給付金
  3. 他にも温水洗浄便座の用品購入や電動車いす、移動用リフトなどの用具購入も給付金対象になることがあります。

介護保険のと兼ね合いがありますので、詳しくは自治体の障がい福祉課に確認する必要がありますが、頭の片隅に覚えておくと便利なことがあるかもしれませんよ!

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