歩行補助杖にも種類がある?
歩行補助杖にも、利用者様の状態によって様々な種類があります。
T字のステッキは最もオーソドックスなタイプの歩行補助杖です。
杖をつく事で歩行時の両足への負担が減らせる事や、立ち止まった時に身体を寄りかからせる事で、日常生活を楽にします。
四点杖は安定性が高いので、歩行のリハビリ訓練時などにあると安心感が増して良いでしょう。
また、パーキンソン病の方のように震戦(震え)がある利用者様が日常的に近くにあると、震える身体を出来るだけ安定させるのに良いでしょう。
また、ロフストランドクラッチやカナディアンクラッチと呼ばれるものは、T字杖に腕支え(カフ)を取り付けて、握力が弱い方に適している杖です。
それぞれカフの位置が肘の下にあるとロフストランドクラッチと言い、カフの位置が肘より上についているとカナディアンクラッチと言います。
こうした杖は、肘の周辺で杖が固定される事でぐらつきにくく、T字杖より安定した歩行が出来る構造になっています。
杖はあくまで歩行の補助ですので、リハビリで歩行能力が上がる方に関しては、杖を使わずに歩く練習に努め、そうでない場合は、転倒に注意して安全に使って下さい。