介護用ベッドでよくある事故
介護をしていく上で大切なことは、ケガなどの事故を起こさないことだといえます。
介護事故の中でも、約8割が「介護用ベッドからの転倒・転落」が原因といわれています。
なぜそのような事故が起こるのか考えますと、「人は誰しも自分の意思を持って活動す存在である」からだといえます。
例えば、一定時間ベッドで横になった状態でいると、背中に腰に疲労感が生じたり、お尻や足にも不快感を感じてしまうものです。
そのことから、その身体的な苦痛を軽減しようと無意識に身体をずらすなどの行為を行うことで、バランスを崩し転落してしまうと考えられるのです。
その事故対策として、まずは介護する側が「今、どのような心理状態なのか」「苦痛を感じてはいないだろうか」を理解してあげることがとても重要となってきます。
相手の気持ちを理解しようという「思いやりの姿勢」が、大きく事故防止への対策へと繋がっていきます。
このように、介護とは身体のケアだけでなく、心のケアを行っていくことも大切なものなのだいえます。
ほんの少しの心遣いが、お互いにより良い生活へと過ごしていけるものとなります。