2021/07/28

実証実験 UR団地の段差を車いすとスロープで昇降出来るか? 千葉市花見川区 電動アシスト車いす

実証実験 UR団地の段差を車いすとスロープで昇降出来るか? 千葉市花見川区 電動アシスト車いす

こんにちは。

ブログ更新がひさしぶりとなってしまいまいました。

めげずに今後も、頑張って更新してまいります。

今日は、UR団地において、玄関まで上がる階段を、車いすでクリアできるのかを

実証実験してみましたので、その模様をお伝えします。

場所は、千葉市花見川区の花見川団地です。

千葉市、八千代市、習志野市には、URが運営する団地がいっぱいありまして、だいたいどこも同じようなつくりです。

5階建ての1階を”高齢者優先入居仕様”として、室内のバリアフリーや手すりの標準設置を施工してくださっています。

しかし、

その1階の玄関にたどり着くまでに、どうしようもない段差があります。

段差

このような感じで、1階にお住いの方でも、どうしても5段(70cm)の段差をクリアしないと玄関にたどり着けません・・・

なんとか階段の昇り降りが出来る高齢者は問題ないのですが、やはり車いすのままで何とかできないかというニーズを抱えるご入居者さんが少なからずいらっしゃいますよね。

このスロープは、3段階で伸縮するレールタイプで、最長で3メートル(300cm)まで伸ばせます。

1枚板のタイプがベストなのでしょうが、1枚板タイプでは280cmが最長で、収納時の長さもそのままなので、ちょっと団地では玄関内に保管することが出来ないのです。

よって、今回はこのタイプを選定せざるを得ませんでした。

電動アシスト機能の付いている車いす

そして、車いすは、電動アシスト機能の付いている車いすです。

この車いすは、介助者の手元グリップ部分に負荷を検知するセンサーが仕込まれていまして、登り坂では、後輪を前方に駆動させてくれます。

そして下り坂では、後輪の下がっていく回転にブレーキをかけてくれます。

よって、理論上は昇降移動をサポートしてくれて、女性の腕力でも男性の車いす乗車をスムースにしてくれるわけです。

サポート機能

難しいポイントは、車いすの前輪と後輪を、2本のレール状に置いたスロープにしっかりとのせることが第一ポイントです。

いつも安全に、確実にスロープを設置するために、設置個所にテープなどで印を付けておくことをお勧めしたいです。

また、昇りの介助よりも、降りの介助の方が、介助者へのパワーストレスが強かったです・・・

また、昇りきったあとに、玄関にむけて方向変換する際のスペースが狭く、後輪を持ち上げて車いすの向きを修正してあげないといけませんでした・・・

以上のことから、

●介助者は、2名。  前とうしろと、息を合わせて昇り降りの練習をしてから

  実際に介助を行うことが必要。

●スロープの、ベストな設置位置を見つけ出し、印をつけておいて、

 いつでも同じベストの位置に設置できるようにした準備をすること。

●車いすは、電動アシストタイプでないとダメ。

 男性ふたりの介助者がそろっていても、ノーマルの車いすでは、

 昇り降りのヘルプはきついです・・・

というような条件がクリアできれば、なんとかなりそうだという印象でした。

ですので、最初から諦めないでお試しをしてみてください。

介助者のひとりに、ヘルパーさんを手配すれば、ますます安心ですよ。

必ず、私たちのような福祉用具専門相談員や、車いすメーカーのスタッフの立会いのもと、お試し利用をするところから検討を始めてくださいね。

ケアマネージャーさんにも、必ずご相談ください。

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有限会社モナークケア
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